桑田氏が巨人15年ぶり復帰へ、初入閣ポスト調整中

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14年10月、セ・リーグCSの巨人-阪神戦の前に巨人原監督と談笑する桑田氏
日刊スポーツ

元巨人の桑田真澄氏(52)が古巣に初入閣することが11日、分かった。ポストなどは最終調整中で、近日中にも正式発表される見込み。

15年ぶりに、巨人に桑田氏が帰ってくる。現役引退後は野球評論家として活動していたが、正式にコーチとして初入閣することが明らかになった。巨人の来季組閣は発表済みのため、桑田氏のポストは調整中。近日中に球団から正式に就任が発表される見込みだ。

球団史を彩ったエースだ。PL学園時代に5季連続で甲子園に出場し、清原和博氏との「KKコンビ」で一大フィーバーを巻き起こした。卒業後は早大進学を希望していたが、巨人からドラフト1位で指名を受けて入団。直球と変化球を正確に投げ分ける投球術で87年には沢村賞を受賞するなどエースとして君臨し、ゴールデングラブ賞8度受賞の守備力も兼ね備えた総合力の高い右腕として活躍した。07年の大リーグ挑戦をへて08年に現役を退いた。

グラウンドを去っても、野球への情熱は消えなかった。野球評論家として活動しながら、10年に早大大学院スポーツ科学研究科を首席で修了。13年には東大で特別コーチを務め、同年に起きた統一球を秘密裏に変更していた統一球問題を調査する第三者委員会の特別アドバイザーに就任するなど、野球界を常に見つめてきた。ユニホームを脱いでから13年。ついに指導者としてのスタートを、自らの原点ともいえる古巣で切ることになる。

解説を聞いいても、非常に頭がよく、説得力のあるコメントが多い印象。それ故、球団側も使いづらく敬遠していたかと想像していたが、現役引退し、10年以上経過したこのタイミングで思い切っての起用。昨年、巨人は2年連続リーグ優勝するも、日本シリーズでも2年連続でソフトバンクに4連敗と完敗。巻き返しの今シーズン、桑田氏の手腕にも注目していきたい。

◆桑田真澄(くわた・ますみ)1968年(昭43)4月1日、大阪府生まれ。PL学園では甲子園に5季連続出場。85年ドラフト1位で巨人入団。最優秀防御率2度(87、02年)最多奪三振1度(94年)。87年沢村賞、94年セ・リーグMVP。07年は米大リーグ・パイレーツでプレー。08年3月に現役引退。10年に早大大学院スポーツ科学研究科を首席で修了。13、14年に東大で特別コーチ。現役時は174センチ、80キロ。右投げ右打ち

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